どうも、こぐまです(´・ω・`)

百田尚樹さんの小説、夏の騎士を読み終えました。
発売は今日7月18日となりますが、私の場合フラゲしたので、
発売日前日には読み終わっていました。

話は逸れますが私が幼少期の頃、個人商店でゲームソフトを
フラゲして発売日数日前から遊べるのが楽しみだったので
すが、最近ではそのようなお店も軒並み大規模なチェーン店に
押されて閉店していますから、そんな楽しみもすっかり忘れて
しまっていましたが、本でその楽しみが再現されているのが
地味に嬉しいです。

都内では発売日2日前には店頭に並んでいたそうで、私の地元
埼玉でも前日で購入する事が出来ました。
田舎のツタヤですが、その店舗では以前も百田さんの本がフラゲ
販売されていて、その時amazonで予約していた私は悔しい思い
をしたものです。
目の前に欲しい本があるのに購入出来ないのは悔しいですから、
今回は本屋で購入しようと思い、予約しなかったのが良い方向に
働きました。

子供から大人まで読んでほしい

非常に読んだ後、気持ちが爽やかになる作品で、最近冷夏で
寒かったですが、それでもこの夏にこそ体験して貰いたい
ストーリーです。

現在義務教育を受けている年代にはもちろん読んでもらいたい
ですし、昔子供だった働き盛りの30~40代にも刺さる物語
でしょう。

今の小中学生がこの作品を読めば自分を変える力を養える
切っ掛けにもなるかもしれませんし、人生において必要な
勇気を出さなければならないシーンに直面した時の力にも
なるかもしれません。

ただ私は子供時代勉強が出来なかった子供で高校生に
なるまで本気で勉強した事が無かったので、私と同じような
大人がこれを読むと耳の痛い話がいっぱい出てきますので、
覚悟が必要でしょう。(物語の主人公が勉強をやらない様は
まるで自分のようで読んでいて苦しいシーンでした)

ハラハラドキドキの展開が良い

小説の帯にも書かれていますが、百田版スタンド・バイ・ミーと
銘打っています。
確かに友情や冒険はそれを彷彿とさせるような展開ですし、
スタンド・バイ・ミーのように死体を探しに行く話こそありませんが、
(それ以上のものを探しに行く話はあるが…)
殺人事件など重い話が物語の背景にあるので、様々な伏線や悪い展開
のフラグと思えるような事が要所に散りばめられています。

それらが次のページを開くのを躊躇わせるのですが、それでも
先を見たいという気持ちが抑えられない物語が秀逸です。
私は物語後半に差し掛かった所で、様々な伏線を予測しながら
バッドエンドだけは勘弁!と祈りながら読んでいました。

生い立ちなどの話

この物語では辛い生い立ちを持った子供が何人か登場します。
そしてこれは現実の話ですが、例えば殺人事件などが起こると
マスコミは挙って犯人の生まれや、それまで生きてきた背景を
丸裸にするが如く無茶な取材をします。

そして不遇な環境で育てられていた場合は、それが問題の根本
原因であるかのような報道を目にする事があります。
確かにそのような話を聞くと同情するような点があるようにも
一見思えますが、しかし、現実には辛い環境で育っている子供は
多くいてその殆ど犯罪など犯さずは立派に生きています。

恵まれた環境に生まれついても清廉潔白に育つ訳でもない事と
同様に生まれが不遇だからといって犯罪者になるわけでも
ありません。
この物語でもその辺りの話を触っているので、ここも非常に
評価の高いポイントです。
この物語のヒロインは気高い心の持ち主でしたね。

まとめ

本当は物語のヒロインの話を書きたい所ですが、それは
この物語の一番楽しみな部分でもあるので、それは実際に
読んで楽しんで貰いたい所です。

子供時代の悪口陰口、言ったこともあれば言われたこともある
あるでしょう。
しかし、些細なものでも言われた方からすれば結構な傷と
なるもので、超えてはならないような一線、その線引きが物語内
で見れられるのも、この小説の丁寧な部分だと思います。
(この辺りの内容からも子供にも読んでもらいたい)

そして主要な登場人物それぞれが物語の要所で勇気を発揮します。
そしてその勇気に助けられた人がまた小さな勇気を振り絞って、
だれかを救うという、勇気の電波が読んでいて気持ちが良かった
ですね。

非常に読み終わった後の清涼感が気持ちよい小説でした。
これは表紙の河川敷のような野原と青空と雲、それが物語を
表しているような小説だったと言えるでしょう。

それでは、次の記事で(´・ω・`)

夏の騎士 [ 百田 尚樹 ]

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