どうも、こぐまです(´・ω・`)

グレイテスト・ショーマン観てきました。
前評判の高かった作品だけに面白い映画なんだろうと
予測していましたが。
その予測が裏切られたと言うしかないでしょう。
しかし、それは悪い方へではなく自分の想像を遥か超える
感動のミュージカル・エンタテインメントとして予測を
大きく超えた最高の映画でした。

私は映画好きを公言してはいますが、同じ映画を何回も観に行く程の
ガチ勢ではありません、一度観た映画はレンタルやDVD等で販売される
まで見る事はなく、一度劇場で観てから再度同じ映画へ足を運んだ事は
数えるほどでしょう。

しかしこのTHE GREATEST SHOWMAN グレイテスト・ショーマンを公開日に
観ている最中また何度もこの映画を見に足を運ぶのだろうかと、未来の
自分を幻視していました。
このように書いていると自分でも少し褒め過ぎのように感じてしまいますが、
しかし、それ程の熱量を感じさせる映画でしたね。

あらすじ
P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。

批評家の評価と観客とのズレ

この映画が実在の人物P・Tバーナム(フィニアス・テイラー・バーナム)という
1800年代に興行師として活動していた人物の成功を描いた作品であるため、
伝記としての側面を持っています、当然批評家としてはその辺りの情報を
加味した評価をするため、かなりネガティブな批評が多くを占めていた
のですが、実際公開してみると観客の方は90%の方が満足して、口コミや
SNS等でどんどん情報が拡散し、興行収入が伸びているようです。

ではなぜ批評家たちがネガティブな評価を下したのか、それについては
最後に触れて行こうと思います。

映画として

この映画はミュージカル映画なので、当然歌で物語が進行したり、
登場人物たちの心情などを表してくれます。
そのどれもがキャッチーで力強く熱量に溢れている歌ばかりです、
この理由について主演のヒュー・ジャックマンは「僕たちはルールを決めた。
曲を聴いて、最初に聴いた時どんなに気に入ったとしても、その夜、
そして翌朝ハミングすることができなければ、その歌は映画には入れないというね」

この話は映画を観た冒頭から頷ける話で、予告で何度も聞いた方も
多いでしょうが、The Greatest show という曲が始まりそこで、
予告で期待感を高まらせてくれたダンスで見せてくれます。
ここで一気に映画に引き込まれる事になりました。

物語のどこで出てくる曲もどれもスタジオアルバムでいう1、2曲目に
収録されるような押し出しの強い曲で聞いていて飽きません、
なんというか好きなアーティストのベストアルバムを聴いているかの
如き安心感ですね。

物語のテンポ自体もとても気持ちよく上映時間自体の最近の映画としては
適度で長すぎない為、ダレて退屈な思いをする事はないでしょう。
P・Tバーナムの貧乏な子供時代から会社の解雇を経て見世物小屋から
ヴィクトリア女王との面会、ジェニーリンドとの公演から挫折と
再起まで。事実を追いかけながら映画としてのエンタテインメント性に
没頭できるようになっています。

現代らしい脚色も

この映画はミュージカルな為、歌が良い事は映画として最低条件
なのでしょうけど、それに負けず劣らずダンスが最高のカッコいいです。
陳腐な表現となってしまいましたが、自分の語彙力の無さが悔やまれる
くらいに、映像表現が格好よく当時のショウとして考えたら、
当然これは脚色な訳ですが、ここは当然映画としては脚色してくる
べきところでしょう。
1800年代的ショウを今見せられても面白くもなんともないですからね。

王道的展開

物語は安心の王道展開です、貧乏からの成りあがり、そして衰退
挫折からの再起ですね。
そこに新しさはありませんし、この映画に関しては少なくとも私は
王道展開を求めていましたから、文句は出ないです。
ただ批評家たちにとっては都合の悪い事実から目を背けた映画に
映ったようですね、映画に対して評価をしようというスタンスで
映画を見るとそれも致し方無しとも思いますが。
もしそこに触れてしまったら、ここまで観客が興奮できる
エンタテインメント映画とはならなかったでしょう。

まとめ

まとめが今回の感想の主題かもしれません。
映画ではネガティブな事実にあまり触れていない為、
その辺りは批評家受けが悪い所でしょう。
これについては本国のアメリカでも日本でも批評している
人は同じような事に言及しています。

P・Tバーナムは興行師です、色々な興行に手をだし
現在でもあるような移動サーカスをやっていくわけです、象が
登場したり現在のサーカスの基礎となった事でしょう。

しかし、映画でも数多く登場しますが、身体的に奇形や変種など
英語圏でフリークスと呼ばれる人達を集めて、興行をした、
フリークショウの側面に向き合っていないと感じている、
批評家が多いと思われます。
事実は体に不利を抱えている人を見世物にして金集めを
しているドロドロとした話を、映画の中では綺麗ごとで
まとめていると考える批評家が多いでしょうね。

そしてそのフリークショウに反対する人達を単なる差別主義者だと
あまりその辺りの事に関しては深く掘り返していないと考える
人が居ても不思議ではない作りでした。

しかし、私としては映画の中でくらい、しかもミュージカルという
エンタテインメントと追及した映画でそこを深く突っ込んでも
良い映画にはならないんじゃないかと思います。
その手のメッセージ性や社会性、倫理観に対する考え方など
そのような主張をしたい場合は、そのような映画を別に作れば
良い話なので、このような映画の中ではポジティブな面だけ見るのは
ありだと思っています。なら題材選びに問題がある!
なんて声も聞こえてきそうですが…まあこの辺りはそれぞれの
考え方一つでしょうか。

特にフリークショウに対しての倫理観について言及している人が
多くいましたが大事なのは興行主が何を考えているのかでは
無く、ショウに出演した立場の人間たちの気持ちが大事だと思います。
その事については一応映画内でも触れてありますので、まあ綺麗ごと
ですが、まったく目を背けているわけでもないでしょう。

現実の世の中で綺麗ごとを並べる人間が寄って来たら私は警戒
してしまいますが、映画の中ではとても気持ち良いです、
創作物を楽しんでいる時くらい、あまり細かい事は考えないように
しています。

グレイテスト・ショーマンこのように批評家受けは良くないですが、
観客は観たままの事を評価しますので、満足感の高い映画である事は
間違いないでしょう。

それでは、次の記事で(´・ω・`)

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