どうも、こぐまです(´・ω・`)

今回紹介するのは魔法科高校の劣等生の劇場版です。
実はこの映画は劇場でも見てきたんですが、近所の映画館では公開して
おらず、車で1時間の場所まで行って観ました。
普段使っている劇場は近所に3軒あるんですが、アニメ映画でしかも
ワンピースやドラえもんのような一般的にも有名作品では無い為公開される
劇場も限られていたんでしょう、どこも公開していなかったんです。
今回ディスク版が発売されたとあって再度観てみたんですが、これは劇場に
足を運んだ時から発売されたら見直そうと決めていました。
何でかと言うと、土地勘の無いショッピングモールで劇場探しをした挙句
ギリギリで間に合ったんですが、確か公開3週目とあって空いているだろうと
甘い考えをしていたんです。
しかしほぼ満員状態で私も貰いましたがどうやら週毎に配布される特典が
違うとかでリピーターが居たんでしょう、結局ギリギリだったということも
あり観ずらい前の席だったし隣に人も居たしで集中できなかったので、
またモールを歩き回っていた為時期も夏でしたから汗だくで特に前半は集中
出来なかったです。
という理由から観なおしたという訳です。

あらすじ
季節は過ぎ、もうすぐ二度目の春。劣等生の兄と、優等生の妹。ふたりの魔法科高校での生活は、その一学年目を終えようとしていた。達也、そして深雪たちは春休みを利用して、小笠原諸島のとある別荘へと休暇に訪れていた。束の間の休息に羽根を伸ばす達也たち。しかし、そんな達也たちの前にひとりの少女“九亜”が現れる。海軍基地から脱走してきたその少女は達也にひとつの願いを告げる…。

劇場版として

今回のこの劇場版ですが、劇場版というからには当然TVアニメの放送も
あったわけで、その続きの劇場版ですと言いたい所ですが、これは
アニメだけ観ている人には多少不親切に出来ています。
なぜならアニメ版は原作小説の7巻までの内容をアニメ化していますが、
劇場版は原作11巻から12巻の間の出来事となっているからです。
ようはアニメだけ追いかけていると「なんのこっちゃ解らん」という
状況が生まれる事になります。
ただ原作小説も同時に追いかけている私としては原作最新刊への
伏線ともとれるような内容となっているのでファンとしては満足でした。
また映画自体も丁寧な作りになっているのでアニメを観る事に
慣れている人なら大凡話も通じるように出来ているのではないでしょうか。
アニメ映画としては長時間の映画ですし、起承転結がしっかりしている
印象ですね。ただ希望としては2時間映画にしてもう少し仲間キャラクター毎
の活躍の場を増やして欲しかったというのはあります。
しかし、短いながら日常パートからシリアスパートまで十分な見応えが
あります、キャラクターが多い作品なのでそれぞれの活躍が削られるのは
ある程度しょうがないでしょう。
原作もアニメにしてもシリアスな話が多い作品なので今回の映画の内容も
かなり重い内容です。

原作を読む前提なら

劇場版映画としての評価であれば、そもそもアニメ版を観ていない人には
予習をしないとついて行けないレベルなので全くお勧め出来ないと思われます。
まあアニメに見慣れている人ならそれでも理解可能かもしれませんが。
そしてアニメ版を楽しんだ人であればお勧め出来るでしょう、メインの
キャラクターはだいたい登場しますし、多少解らないキャラも出てきますが、
それでもついて行けない程ではないでしょう。
そして原作も観ている方に対しては最高の映画だと断言できます。
今回の劇場版はただ映画に用意したストーリーというだけじゃなく
原作本編にも関わった内容が出てくるというのが理由です。

最新刊も発売されたので朝一で買ってきました、土曜日発売なんてサラリーマン
にはありがたいですね。
劇場版のサブタイトルにもなっている星を呼ぶ少女ですが、この映画の
内容は非人道的な魔法実験を受けている少女の救出です。
この映画内では実験段階であって実用レベルではありませんが、
原作小説の方では魔法師(魔法を使える人間の事)を機械のパーツとして
実用されている様子が最新刊と前刊で語られます。外国勢力がその兵器を
使用してくる様を映画内で原作への伏線のように使っているのが面白かったです。

大人が楽しめる作品

この魔法科高校の劣等生は大人が観ても楽しい作品だと思います。
アニメ版は多少一般寄りですが、原作の方はかなりハードな内容です。
特に面白いと考えるのは現代の日本を取り巻く環境、置かれている状況
を元にしたような内容が展開されているのが面白いですね。
物語のテーマは魔法という力を持つ者と持たないものの対立を描いている
わけです。それを主軸に現在日本で起きている現象や事件ともリンク
したような作りになっています。
たとえば朝鮮の拉致問題、中国の海洋進出から沖縄まで中国の物だという
主張、ロシアの脅威、アメリカとの関係、国内事情については反日活動家、
マスコミによる世論の誘導、外国勢力のスパイ活動、この辺りは百田尚樹氏の
名作「カエルの楽園」に通じるような内容にもなるのでカエルの楽園を
観て目を開かれた方にもお勧めです。

最新刊では世論を煽って主人公を平和の為の研究の名のもとに宇宙へ葬り
去ろうと各国が画策してきます。
対して主人公は兵器として生まれた魔法師にエネルギー開発の役目を出来るよう
プロジェクトを立ち上げ対抗します。この政界、財界まで巻き込んだ一連の話の
流れは大人が読んでも十二分に楽しめるでしょう。
この物語では魔法を使えないもの達が外国勢力によって日本の国力を損なわせる
為に魔法師を迫害するように誘導されています。まるで今の日本のようですね。
魔法師は優遇されている、収入も多いこれは差別だ!と。しかし実際には
魔法師の人権は著しく制限されていて、実際には魔法師の方が差別されている
という話です。
かなりハードな話ですから内容的には大人向けでしょう。

まとめ

話が映画から若干それてしまいましたが…物語はトータルで
お勧めだという話をしたかった訳です。
つまり原作を知らない、アニメも観ていないという方には
まったくお勧め出来る映画ではありません。
ただ面白い内容なので原作からでもアニメからでも視聴して
欲しい作品ではあると考えています。
まだ原作も完結しているわけではありませんから、評価は出来ませんが
設定が細かい小説なのでいいかげんな形での終わり方にはならないでしょう。
しかし今回の最新刊は2か月連続で発売となっているので原作者の佐島勤氏は
大変だったでしょうけど、ファンとしては小躍りしそうになりました。

それでは、次の記事で(´・ω・`)

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