どうも、こぐまです(´・ω・`)

先日huluで配信されている役所広司主演の映画 渇き を観ました。
これは2014年の映画なんでけっこう前の映画ですが、まだ観ていなかった
のを配信されるまで、すっかり忘れていましたが当時映画館で観たいと
思っていた映画です。

ただ残念な事に近所にある映画館はシネプレックス、ユナイテッドシネマ、
イオンシネマ等、3館程ありますが、そのどれでも上映されなかったので
残念ながらスルーしていた映画だったので、今回配信されて良かったです。

この映画は原作小説も既に読んでいた映画でしたが、だいたい原作を読んで
から映画を見るとクソ映画に感じる事が多いなか、この渇きは主演の
役所広司の演技が良かったからか、観ている最中もあまりネガティブな感情
は湧いてこなかったので原作を既に読んでいる方でもお勧めでしょう。

あらすじ

品行方正だった娘・加奈子(小松菜奈)が部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和(役所広司)。自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、そうした過去には目もくれずに自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べていく。交友関係や行動を丹念にたどるに従って浮き上がる、加奈子の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。やがて、ある手掛かりをつかむが、それと同時に思わぬ事件に直面することになる

シネマトゥデイ

大筋は原作どうり

原作を既に読んでいる方にもお勧めだという話をしましたが、やはり
それは様々映画なりの改変はあるものの、大筋では原作を踏襲したストーリーと
なっている所でしょう。
劇中では主演の役所広司が娘を探す現代パートと過去にあった出来事の過去パート
で進んで行きますが、それらの進み方も大凡原作どうりですし、事件の核心となる
犯人も原作どうりだったので、映画の原作の違いも受け入れやすく、映画という
短い時間の中でよくやったと好意的に捉える事すら出来るくらいです。
原作では当然文字だけで表現していた描写も映像となるとより、ドロドロした
感じが表現されていて、よくある原作を知っていると映画が糞に感じるような
ものでは無いと言えるでしょう。
特にこの映画は原作でもかなりショッキングな表現や残虐な描写が多いものでした
が、それが映像となるとより手加減無く表現されていて、「今の時代これは大丈夫
か?」と言うレベルで映像表現されていますので、この手の映画が好きな人には
たまらない映画となっているでしょう。

役所広司の迫真の演技

この映画の最大の功労者はどう考えても主演の役所広司氏でしょう。
主人公の藤島の落ちぶれた感じや物語が進むにつれ現れる狂気がよく表現
されていると思います。

映画冒頭部分の警察を退職して警備員として落ちぶれた感じも原作以上に
よく表現出来ていますし、別れた妻から娘が居なくなったと相談を受けた
時の勝手に家族が元通りになるかも?みたいな事を考えている自分勝手な
な場面の描写もよく出来ています。
まあ100%クソ野郎なんですが、手加減抜きでクソを演じているのは
心から称賛できますね。

物語が進むにつれ、ズタボロになっていきますが、比例して狂気が増していく
感じが好きです。
映画なんで表現としてはさらに過激になっているんでしょうが、藤島は無敵
なんじゃないの?ってくらい撃たれても刺されても死にませんし、これは良い
意味でギャグっぽくて良かった所でしょう。
またこれはポジティブ、ネガティブ両面という所かもしれませんが、ここに
写真を載せられない程、死体のシーンなどは残虐でこれは見る人を選ぶと
思います。
洋画のスプラッタ映画と違って日本の普段の風景の中にある殺人なので人に
よってはかなりショックを受ける映像だと思われます。

まとめ

普段であれば、原作を読んだ後の映画は文句ばかりで、とても人に
進められるような出来でないものが多いのですが、そんな中この渇きは
かなりお勧め出来る映画だと言えるでしょう。
ただ原作を読んだ時から思っていましたが、内容的にはかなり外道で
なにしろ主人公自身がクソ外道ですから、この手の話が苦手な方には
合わないですし、私も人格を疑われそうなので、「この小説面白いから
読んでみて」と知人に進める事が出来そうにない内容なので、内容的には
まったく人に進められませんが、原作を楽しんだ人でも映画を楽しめると
言う意味でならお勧めでしょう。

残虐なスプラッタ表現とか血だらけどんとこい!などそういう方で
あれば、そう裏切る内容ではないと思いますので一度観てはどうで
しょうか?という映画です。

それでは、次の記事で(´・ω・`)

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